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Bank of JapanPress conferenceMay 3, 2013Haruhiko Kuroda, Governor

総裁記者会見(2013年5月3日)要旨

Original in Japanese

Full text

§1Question

黒田総裁にお伺いします。ASEAN+3の声明には、「世界的な金融緩和から地域に生じる意図せざる負の副作用にも引き続き警戒」という下りが入ったわけなのですが、今回の会合で、世界的な金融緩和の副作用、特にアジアの新興国に対する副作用について、どのような議論がなされたのか。それから、それに対する政策対応について、各国からどういう話があったのか、お伺いしたいと思います。

§2Haruhiko Kuroda

今、ご指摘があったように、ASEAN+3の財務大臣・中央銀行総裁会議後のコミュニケの中でも、最近の経済・金融の状況について、かなり詳しく記されてあります。私からは、ちょうど 1 カ月前に、日本銀行の政策委員会が金融政策決定会合で決めた「量的・質的金融緩和」の内容、その目的、そして、今後、見通される経済、特に物価の動向等について詳しく説明しました。この金融緩和が、15年続いたデフレからの脱却を目指していることを強く主張し、この点については理解が得られたと思います。また、世界の先進国における大幅な金融緩和は、それぞれの国の経済に必要なことをしているわけです。そうした先進国の金融緩和が新興国市場等に思わぬ副作用を与えないか、十分注視していく必要があることについて、G20でも、今回のASEAN+3の財務大臣・中央銀行総裁会議でも、同様の話が出たということです。

§3Question

黒田総裁にお伺いします。今回、いわば「古巣」に戻ってきたわけですが、その率直なお気持ちを伺いたいのと、後任である中尾総裁の仕事振りをご覧になって、如何でしょうか。

§4Haruhiko Kuroda

確かに、私は、ADBの総裁として、総会に8回出席しましたし、ASEAN+3財務大臣会議――今は財務大臣・中央銀行総裁会議ですが――にも出席しました。そういう意味では、メンバーの方々もよく存じ上げていますし、ある意味で懐かしいという思いもあります。一方、今は立場が全く違っており、国際機関の長ではなく、日本の中央銀行の総裁ですので、そうした違った立場から議論に参加でき、非常に興味深いし、意義があったと思っています。中尾総裁の働き振り云々ですが、まだ、ほとんど話もしていません。今は彼も忙しいですから、今後、機会があれば、彼あるいはADBのスタッフや理事の方から、色々とお話を伺いたいと思っています。以上