総裁記者会見(2015年2月10日)要旨
Original in Japanese
Full text
§1Question
ルー米財務長官が「通貨安にだけ頼って経済成長を実現することはよくない」といった趣旨の発言をしたと報道されていますが、今回のG20において、日本の金融政策に対して、理解・支持があったと考えてよろしいのでしょうか。また、為替円安を問題視する声もなかったとの理解でよいでしょうか。
§2Haruhiko Kuroda
今回のG20では、日本の金融政策について、特にまとまった説明を行う機会はありませんでしたが、「量的・質的金融緩和」の推進によって、日本経済がデフレから脱却し、2%の「物価安定の目標」を実現することは、日本経済のみならず、世界経済全体に好影響をもたらすものであるということについて、国際的な理解は十分に得られていると思いました。従って、日本の「量的・質的金融緩和」に対する批判的なコメントは全くありませんでした。また為替の問題についても、例えば特に為替円安についての議論はありませんでした。そもそも、G20では、従来から、各国の中央銀行は、物価の安定というマンデートに沿って適切な金融政策を運営する方針が確認されており、今回のコミュニケにもある通り、こうした方針に全く変化はありません。以上