総裁記者会見(2020年10月13日)要旨
Original in Japanese
Full text
§1Question
先ほど、中央銀行デジタル通貨について言及がありましたけれども、今、中央銀行デジタル通貨というと、デジタル人民元などが先行しているかと思うのですけれども、そういったことを特に念頭に置いたものではないでしょうか。
§2Haruhiko Kuroda
CBDCそのものについては、 BISが取り纏め、いくつかの中央銀行が加わった研究グループで、報告書を提出しました。それに合わせて日本銀行も、CBDCに対する日本銀行のスタンスを示すという意味で、「取り組み方針」を公表しました。日本銀行では、現時点でCBDCを発行する計画はないのですけれども、今後の様々な環境変化に的確に対応できるよう、実証実験の実施を含めて、しっかり準備していくことが重要と考えています。こうした認識のもと、日本銀行では、従来よりもいわば一段ギアを上げて検討を進めており、先ほど申し上げたように、日本銀行を含む主要中銀の研究グループがCBDCに関する報告書を公表したことに合わせて、CBDCに関する自らの「取り組み方針」を公表したところです。今回のG7のステートメントでは、先ほど麻生副総理が言われたように、特に中央銀行のCBDCとして必要な 3 つの重要なポイントを、はっきりと示しました。G7だけでなく他の国も、CBDCを発行しようという国があるとすれば、やはり同じように、透明性、法の支配、そして健全な経済ガバナンス、というものを備えた形で発行する必要があり、そうでないと、国際金融システムにも影響が出かねないですし、問題を生ずるという点を注意喚起したものと理解しています。以上