総裁記者会見(2024年4月18日)
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§1Kazuo Ueda
G7・G20における議論の主な内容については今、鈴木大臣の方からお話があった通りです。私からは一つだけ追加としまして、 G20の方ですかね、私はサステナビリティ関連の情報開示について発言したことを簡単にご紹介します。その中で私から、先進国・新興国で一貫性のとれた基準を適用していくことの重要性、それから中小企業等がこうした問題について様々な課題を抱えているわけですが、その対応力の強化支援が重要であるという点、それから最後に日本の金融機関では取引先、特に中小企業等の気候変動に対する取り組みについて、日銀の気候変動対応オペもありまして、支援をする動きに広がりがみられているといった話を紹介しました。
§2Question
植田総裁には、最近の為替の円安なんですが、輸入コストの上昇を通じて物価に上昇圧力を加えた場合に、既に高まりつつある「第二の力」、いわば賃金と物価の好循環、これと合わさると物価の上振れのリスクが高まる可能性があると思うんですが、この足元の円安の動きがそうした輸入コストの上昇を通じて物価にどう影響を及ぼし得るのか、またそうした動きが次の金利の調整のタイミングにどう影響するのかについて教えてください。
§3Kazuo Ueda
私からは、為替の円安方向の動きが輸入財の国内価格の上昇を通じて、おっしゃったように場合によっては「第二の力」とわれわれが呼ぶインフレーションの部分、あるいは基調的物価上昇率に影響を与えるという可能性は、それはあり得ると思います。そこについて無視できない大きさの影響が発生した場合は、場合によっては金融政策の変更もあり得るということだと思いますが、現状その辺りをどのように評価しているか、例えば1月以降の円安の動きについて、来週になりますか、決定会合があって展望レポート、新しいものを発表しますので、その中で取り上げて数値的にもお示しするということになるかと思います。
§4Question
今回マイナス金利を解除して初めての国際会議になるかと思うんですが、変更後の政策を説明されたのであれば、どのように説明されたのか、解除後の会見で普通の政策というふうにおっしゃっていましたが、その辺り伺えますでしょうか。また各国からどういう受け止めがあったかというのも伺えればと思います。
§5Kazuo Ueda
過去 2日間ですかね、様々な機会をとらえて、場合によってはバイの面談というかたちでいろいろな首脳の方とお会いしました。その中で私どもの3月の政策変更についてもかなり関心をお持ちの方はいらっしゃったので、特別どこかに絞ってというわけではないですが、3月の記者会見でご説明したような内容の話を私から何回か説明する機会がありました。基本的には皆さん、市場等に大きな混乱なく政策変更が消化されつつあるということにある種の満足感といいますか、安堵感を示されていたというのが私の受け取った感じです。
§6Question
総裁には、いろいろバイ会談を通じて今後の経済情勢についてもお話をされたかと思うんですけれども、アメリカの方では利下げが延びるかもしれないというような市場からの見立ても強まっていると思うんですけれども、今後の金融政策にアメリカの利下げが延びることによる影響みたいなところについてお考えをお伺いできたらなと思っています。
§7Kazuo Ueda
特にアメリカの経済の動きの私どもの見方ないし政策への影響というご質問だと思うんですが、まとめて申し上げれば去年の後半以降、ソフトランディングへの期待が強まっていたのが、アメリカの実体経済は引き続き強い、それからインフレ率は順調に下がってきたんですけれども、ここ3 か月くらいですか、その辺がちょっと足踏みのような状態になっているということで、これは大きくピクチャーが変わってしまったというよりはもう少し見極める時間が必要だということだと思うんですが、日本への影響という意味では、教科書的になって恐縮ですが、強いアメリカのGDPが日本に与える影響、例えば輸出等、それからもう少し資産市場周り、金利あるいは為替レートを通じてやはりいろいろな影響がありますので、これらを総合して日本の経済・物価見通しへどういうふうに反映させていくのかということを、先ほどの質問とも関連しますけれども、取りあえずは展望レポートの中で作業をしてみたいと思いますし、そこに取り込めなかった動きについてはその後引き続きということになるかと思います。
§8Question
植田総裁に伺いたいんですけれども、先ほど 3月の政策変更について、他の国の方からの反応で、大きな混乱がなく政策変更がされたということで安堵感を示されていたというご説明があったと思うんですけれども、今後の金融政策の運営について何か期待感だったりですとか、意見だったりですとか、そういったのを聞かれる機会というのはありましたでしょうか。
§9Kazuo Ueda
そうですね、例えば中銀総裁同士で、おまえの国はこうした方がいいんじゃないかということは普通おっしゃらないですので、今回もそういうのはなかったです。ただ、今後、仮に利上げをするとしたらどういうタイミングで、どういうデータをみてなのかとか、そういう種類の質問はいくつかあったと記憶しています。以上