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日本銀行記者会見2015年5月3日黒田東彦, 総裁

総裁記者会見(2015年5月3日)要旨

全文

§1Haruhiko Kuroda

私からは、日中韓財務大臣・中央銀行総裁会議、ASEAN+3財務大臣・中央銀行総裁会議などで、日本銀行が先週公表しました「展望レポート」の内容に沿って、金融政策運営の考え方について説明しました。すなわち、日本銀行は、2%の「物価安定の目標」をできるだけ早期に実現するために、「量的・質的金融緩和」という大規模な金融緩和策を実施していることを説明しました。今後とも、日本銀行としては、2%の「物価安定の目標」の実現に向けて全力を挙げていく所存です。

§2Question

ネパールの支援についてお伺いします。黒田総裁には、ADB総裁の在任期間中に、海外における数多くのこうした被災時の緊急対応について、経験があると思いますので、その観点でお答え頂ければと思います。本日の会議の内容についてお尋ねしたいのですが、終わった後の記者会見で、ネパールのマハト財務大臣はさかんに物資が不足している問題についておっしゃっていました。もちろん緊急支援の資金にも歓迎の意を表明しておられましたし、麻生大臣の名前も2 回引用されていましたが、避難所とか医療の支援などのサプライがまず必要だと言われていました。アジア開発銀行は、資金面の支援しかできないことは重々承知しておりますが、こうした震災から1 週間後でこちらのテレビでも震災のニュースをさかんにやっている中で、財務大臣の訴えに応え切れたのかどうかという質問です。

§3Haruhiko Kuroda

私からは、特に詳しく申し上げることはありませんが、 ADB総裁としての8年間の在任期間中に、北スマトラの大地震・津波、カシミールの大地震、四川の大地震と色々な災害があり、ADBによる支援に携わりました。ただ、ご指摘の通り、震災等の直後に必要なのは、人道支援というか、緊急物資の支援であり、これは、国連とか2 国間の支援であったり、NGOの人達の支援が中心でした。その後の復興支援ということになってきますと、やはり世銀、ADBといったところが中心となって、2 国間の支援機関とやっていくという、それぞれの役割があります。開発金融機関は人道支援や緊急の食糧支援等をやるという役割ではないと思いますが、いずれの場合も直ちに現地にスタッフが入って、国連関係機関とも連絡をとりつつ、地元の政府、地元の方々とともに復旧・復興にかけての役割を十分果たしたと思っております。今回も、おそらくそういうことだろうと思います。なお、世銀もADBも、基本的な役割は復興・復旧支援ですが、緊急の医薬品とか食料品を購入する資金を緊急に供与することができる仕組みがあります。ただ、これは基本的には、先程申し上げた通り、国連とか2 国間の役割であって、開発金融機関は、やはり基本的には復旧・復興という役割だと思います。以上