総裁記者会見(2015年9月5日)要旨
全文
§1Question
中国のことが、このコミュニケ3.の国内で政策を行うときの「負の波及効果を最小化し、不確実性を緩和し、透明性を向上させるために、特に金融政策その他の主要な政策決定を行うにあたり、我々の行動を注意深く測定し、明確にコミュニケーションを行う」に該当するのではないかと思いますが、この負の波及効果というのは市場の混乱も含むのかという点と、よく読めば、これはアメリカのことも言っているのかと思えるので、総裁の受け止めを教えて下さい。
§2Haruhiko Kuroda
このパラグラフは、もちろんG20全ての国に対して言っているのであり、「我々は、負の波及効果を最小化し、不確実性を緩和し、透明性を向上させるために、特に金融政策その他の主要な政策決定を行うにあたり、我々の行動を注意深く測定し、明確にコミュニケーションを行う」ということですから、当然、中国であれ、米国であれ、その他のG20の国であれ、このコミュニケに書いてある通りにするということに尽きると思います。
§3Question
今回、共同声明に盛り込まれた構造改革ですとか、そういった金融市場の混乱に対する対応策について、その実効性というか、金融市場の混乱等を沈めていく効果は、早期に出るものなのか、それとも、やはり時間をかけて出ていくものなのか、その辺りの実効性、効果について、ご見解を伺えればと思います。
§4Haruhiko Kuroda
このコミュニケをご覧になって頂くと分かりますように、財政の問題、金融システムの問題、あるいは金融政策、為替相場の問題等に関し、各種の政府の政策あるいは対応について、かなり詳しく書いてあります。その上で、先程申し上げたように、第3 パラグラフで、様々な政策決定を行うにあたって、「我々の行動を注意深く測定し、明確にコミュニケーションを行う」ということで、市場に余計な変動をもたらさないようにするということが示されていると思います。各国とも、それぞれの国の経済情勢、金融市場の動向に即応して、様々な政策対応等をしているわけです。そうしたことによって、世界経済がバランスのとれた持続的な成長を遂げられるように、G20の各国は行動するということにコミットしているということが第1 パラグラフに明確に書いてありますので、そういうことに従ってやっていくことによって、経済の成長も確保され、市場の安定も維持されるということだと思います。以上