← 戻る
日本銀行記者会見2024年5月25日植田和男, 総裁

総裁記者会見(2024年5月25日)

全文

§1Kazuo Ueda

G7における議論の内容については、今、鈴木大臣からご説明があった通りでございます。私から若干補足しますと、まず世界経済についてですが、ロシアによる戦争の影響や世界的なインフレ動向等を踏まえた経済見通しと、そのもとでの財政・金融政策等について議論が行われ、物価と金融の安定が持続可能でバランスの取れた経済成長の前提条件であるという認識が共有されました。私からは、日本銀行の3月の政策変更等について簡単に説明しました。また、クロスボーダー送金に関しまして、国際通貨・決済システムの分断化を回避することが重要との認識が共有され、その観点から、決済システム間の相互運用性を向上させる取り組みについて議論がなされました。私からは、その一つとして、例えば、複数国が参加する「共通プラットフォーム」の構築を考える場合には、オープンであること、透明であること、セキュアであること、そして更に分権的であることが大事であるというふうに申し上げました。最後に金融セクターについては、G7のサイバー専門家グループというのがございますが、それが4月にG7金融当局間で実施したクロスボーダーの協調演習が成功裏に終わったことを歓迎するという旨を述べたところでございます。

§2Question

ちょっとG7から外れてしまうんですが、長期金利が 12年ぶりの水準ということで市場の注目が集まっています。これについて、どういうふうにご覧になっているか、お願い致します。

§3Kazuo Ueda

長期金利ですけれども、私からは、日々の短期的な金利の動向やその水準について具体的なコメントは差し控えさせて頂きます。そのうえで申し上げますが、国債の買入れについては3月の決定会合で、それまでと概ね同程度の金額で継続するということを決定したわけですが、そのもとで長期金利は金融市場において形成されることが基本となるというふうに考えております。いずれにしても市場の動向を今後とも丁寧にモニタリングしていくつもりでございます。以上